807(t)A+(p)B Esg=300V 再測定

807(t)A+(p)B Esg=300V 再測定

 

真空管「807」は日本でも戦前から生産され、世界各国で多数生産されたと思われ、特性も良くそろっています。

今日でも安価に提供されているのでもっと見直されても良いのではないかと思います。

 

Yさんから頂いた回路図をよく検討してみるとアイドリング時のB電圧が500V程度に、フルパワー時には450V程度に低下すると思われます。

マニュアルによれば、807の三結時Esgは最大400Vまで許容されているが、450~500Vはオーバーかな?と思われます。が、昔から807は丈夫な球といわれているので音楽信号では少々のことはよいのでしよう。また管球全盛期のころ、真空管は消耗品と考えられ一定時間使用すれば交換するようになっていたのかもしれません。

ということで、いただいた回路図を検討し、再度真空管「807」のマニュアルを調べると、三結使用の場合Esg=400Vまで大丈夫のようなので、その10%増しのEsg=440Vまで再測定ました。

 

測定条件:

A球を三結(EpEsg=0~440V)

B球を五結(Ep=0~440V、Esg=300V一定)

Eg1=0~ー50V、5Vステップ

で再測定しました。

注:etracerのEp最大電流は250mAです。

807のマニュアルはこちらです

https://tubedata.jp/sheets/049/8/807.pdf

 

下の大きな特性図が807(t)+(p)パラレル仕様です

 

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測定風景

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