E130L(T)

E130L(T) TEL

 

知る人ぞ知る銘球 E130L、外観は水平偏向出力管と見間違えるようなトッププレート型大型管であるが、れっきとしたオーディオ管、レギュレータ管である。「オーディオ用真空管マニュアル」P-441に、きれいにそろった三結特性カーブが掲載されている。

同書によるとプレート損失27.5W、ヒータは6.3V1.7A、ビーム管結合ではシングルで11W、プッシュプルでは60Wの出力が得られる。

 

私がこの球のことを知ったのはつい最近のことで、古いラジオ技術誌を整理していたときに石渡博氏の製作記事をみつけからである。

 

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早速球を買って(高価!)アンプに仕上げたのか写真のアンプである。このアンプの詳しいことは製作時にヤフーブログに掲載したが閉鎖になり記録が失われてしまったので、機会があればこのはてなブログに再掲載したいと考えている。

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E130Lを三結で使う上で留意すべきはEsg=250V以下にすることである。Epが低くなるので大出力は望めないが低電圧大電流動作が可能である。ゆえに測定した特性表ではEP=250Vまでしか計っていない。ビーム管特性は前出のマニュアルを見ていただきたい。

 

三極管接続時の特性は実に見事なものである。

 

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