etracer組立(8)

etracer組立(8)

etracer:「デジタル真空管カーブトレーサー」

(etracer本体とPCが必要である)

 

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ここまでやってきて感じることは、これまで真空管特性試験機をつかって特性測定したことが無かった、必要な時は自作風測定装置を使って必要なことのみを測定していた。他えばOTL球の選別など、一点のみの測定でペア組を選別してきた。必要に迫られてゼロバイアス時の特性曲線を調べることがあったが、それだけでもかなりの手間暇がかかる、まして全体の特性曲線を描こうとすればその労力は大変である。

しかし、この「etraser」を使えば簡単に測定できる。

この感覚はアンプ特性測定に「デジレント・ディスカバリー」+「FRAアダプター」を使って、いとも簡単に測定できたことの驚きと同じである、つまり大変便利になった!!

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組み立てたできましたので通電テストします

まずは配線点検をしてパネルなどを仮締めします

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電源コードを差し込んでスイッチイン、緊張の瞬間です

PWR・LEDが点灯、先ずは滑り出しました

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ここからはPCに繋いで動作テストです

このあたりはetracerHPに動画があるので良く参照されたい。

ソフトは事前にダウンロードしてあります。

 

etracerをつなげば測定画面が立ち上がる

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12AT7で最初の測定

それらしい特性曲線が出てきた!ここまではうまくいったことが確認できた

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次に6C4を測定

ゼロ点がずれているのが分かる、これはキャリブレーションを実行して解決(後に他の方法があることが分かった)

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ゼロ点が合って、三極管らしいきれいな特性曲線となった

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12AT7、6FQ7、6463、6SN7などを測定し様子がつかめてきた

6FQ7の場合のみ既定の測定設定ファイルがないので6SN7の設定内容を若干変更して測定、その他は供試球の設定内容が選択できるようになっている、またこの既定設定ファイルにはオーディオ球など多種類の設定内容が収められている。

また既定設定ファイルに無い球は自分で設定することもできる。

 

データを印刷したい場合は、pdfで保存して印刷できるようである

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これで正常に動作していることが確認できた。

これからは5極管や出力管の応用測定を検証する

 

興味ある楽しい球遊び道具の登場である

 

参考までに

アムトランス社の関連ページはこちら

www.amtrans.co.jp