6CL6

6CL6(T)

 TV映像増幅出力管として活躍した9ピンMT管、ヒータは6.3V0.65A。この球のトランスレス球が見当たらないが、後に6AW8Aや12BY7Aなどの出現で出番がなくなったのかもしれない。アマチュア無線機にも活用された様子。

オーディオアンプ製作例はあまり見かけないがLUX社OTLアンプMQ-36に採用され注目を集めた。

当方の球倉庫には以前安価に買った東芝通測用やGE球が30本ほどある。何とか活用したいと考えているが、うまい使い道はないだろうか?

 この三結特性は三極管と比べても遜色ない特性と思うが。

 

データシートにはA1シングル(P)動作でRL=7.5K、出力2.8wと記載されている。きれいな三結特性も掲載されているが出力1W程度かな。

https://tubedata.jp/sheets/093/6/6CL6.pdf

当方では6CL6の前身、6AG7GTパラレルシングルを製作したことがあるが音はどうだったかな?忘れてしまった。

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 これは、以前に測定したデータ。

 

7695 4本測定

7695 GE 4本の測定結果

 昨日に続き7695を調べてみると、RG誌2012年8月号新忠篤氏の記事が掲載されており「最後のビームパワー管」と紹介されており、真空管時代の最終期に開発生産された球のようです。

 

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当方はデータシートに記載されていたSRPP回路で製作してみたいと思っています。

https://tubedata.jp/sheets/168/7/7695.pdf

 

今回は残り3本を測定したので、4本をまとめて掲載しますが、ご参考になれば幸いです。

 注:ビーム管動作はEsg=130Vです、

 

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7695-1 GE

7695 

 

この球は初めて知りました。9T9管、調べると隠れた名球の様ですね。マニュアルには、A1シングル動作時、Eb=130Vで最大出力4.5W得られるとあり、ヒータは50V0.15Aとトランスレスで使いやすそうです。

4本ありますので全部測定してみます。マニュアルにはSRPP使用例が紹介されていますので興味を引きます。

https://tubedata.jp/sheets/168/7/7695.pdf

7695(P)-1:ビーム管特性

 

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7695(T)-1:三極管特性

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26E6WG

26E6WG

 オーディオ友から依頼があり測定しました。

26E6WGマニュアルには特性図がありません。

https://tubedata.jp/sheets/087/2/26E6WG.pdf

 

球の中を見ると五極管が二つあり内部で一つにながれているような感じです。

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直熱管、ヒータは26.5V0.3A、

 Ep=220V、Esg=150V、Pd=12.5W、Sgd=1.75W

 三結で使う場合はEsg=150Vと低く注意

  

測定は2本,それぞれについて次の三種類測定

1、(P):ビーム管特性

2、(PS):Ep/ESg特性

3、(T):三極管接続特性(Ep=Esg)

 

 

26E6WG-1(緑はIsgを示す)

 

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26E6WG-2

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(緑はIsgを示す)

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6L6-GT(T) RUSSIA

6L6-GT RUSSIA(ロシア名6n3c)

ロシア球が安価に入手できるようになったころに買った数本のロシア球6L6、6L6GC相当品と聞いていたが外観からはどう見ても6L6ーGT規模と推定、パワー管よりドライバー管として使ってみようと思って買った球。

 

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三結と五結を測定したが、どんな特性なんだろうか?

 

三結

 

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五結:Esg=250V

 

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12W6-GT(T) INT

12W6-GT(T)-1 INT

基準管は6W6ーGT,

電力増幅用ビーム管、GT管ラジオ時代に使用されたもようで、れっきとしたオーディオ管。6K6や50L6に似た特性、

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三結で使う場合はEc2max=150Vに留意、実際使ってみると多少のオーバーは大丈夫そうである。

 

当方では、以前に紹介した50L6×16×2CH OTL-PTLを製作したが、最終的に12W6に交換して、今はオーディオ友のところで活躍している。

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かつてクワッドとして4本残してあった内2本を測定、良くそろっている。

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6AL11

6AL11(双五極管)

低周波増幅、電力増幅双五極、コンパクトロン管。

カラーTV用球のようで古い球ではないが、あまり知られていない。

仲間に6AR11、6BF11、6T10など似たような球が数種存在する。

 

「オーディオ用真空管マニュアル」によると電力増幅部(第2ユニット)の定格は

Eb=275V、Pp=10W、Ec2=275V、Pg2=2.0W,

動作例では

Eb=250V、Ec2=250V時、最大出力4.2W と記載され、6V6や6BQ5並みの出力が得られる優れた球である。

この球は在庫が10本ほどあるので、1,2ユニット共に三結にしてSRPPアンプにすれば面白いのではないかと思っているが。

 

ユニット1:電圧増幅部(三結)

 

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ユニット2:電力増幅部(三結)

 

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